ウエブサイト"EBP Research News"の運用を始めます

このウエブサイト（以下「当サイト」とします）は、2020年3月10日に制作をスタートしました．簡単な記事を投稿しながらサイトの運用方法について検討を重ね、2020年12月19日より運用を開始することになりました．

当サイトの「About」のページにも掲載している通り、このサイトではEvidence-based practice (EBP) やその教育に関する研究等の情報を掲載しています．当サイトは、管理人が研究助成を受けている研究活動に関する情報に加えて、この研究過程で収集している情報を掲載しています．

EBPの重要性は国内外で広く認識され、EBPに関する研究も多数行われています．しかし、それらの研究成果の多くは日本語以外の言語で発表されており、EBPに関する書籍や研究についても、日本では十分に知られているとはいえません．また、「EBP」という用語については、PubMedや医中誌などの文献検索データベースにおいて"Evidence-based practice"というシソーラスで整理されているものの、EBP研究でよく使われる用語として標準化されているものは限定的です．EBP研究に関連する用語は十分に体系化されているとは言い難い状況で、私自身（当サイト管理人）もEBP研究を進める過程で、手探りで文献を探す日々が続いていました．

そこで、EBP研究の過程で収集してきた情報を、EBPに関心がある方々とも共有できる場を作ってはどうだろう―　そんな思いから、“EBP Research News”のウエブサイトの着想に至りました．

臨床での悩みや疑問を紐解くヒントは様々な情報から得ることができますが、リサーチエビデンスがその情報源の1つとなり、そして、利用可能な最新の最良なエビデンスが実践の場で統合されることで、最善の医療により早く近づけることを願って―　EBP研究というアプローチから臨床でのEBPに貢献できるよう活動してまいります．

2020年12月19日　EBP Research News