2021.01.26 09:00[EBP尺度] GerrishらによるEvidence-Based Practice QuestionnaireGerrishらは2008年に"Evidence-Based Practice Questionnaire" (EBPQ)を発表しました.このEBPQは49項目で、次のようなドメインで構成されています.‘Bases of practice knowledge’ (22項目)‘Barriers to finding and reviewing evidence’ (10項目)‘Barriers to changing practice on the basis of evidence’ (5項目)‘Facilitation and support in changing practice’ (4項目)‘Skills...
2021.01.26 09:00日本国内の臨床ガイドラインの開発・公開状況EBPの"evidence"を入手するリソースの1つに臨床ガイドラインがあります.臨床ガイドラインの公開方法は「書籍として販売」「ウエブサイトで無料公開」など、発行元によって様々です.このような中、日本の学会が発表する臨床ガイドラインがウエブサイトでどのように公開されているかを調査した結果が発表されました.SATOら(2020)が発表した2017年の調査結果によると、次のことがわかりました.・臨床系の355学会のうち、108学会が臨床ガイドラインを開発している・Mindsガイドラインライブラリに掲載されているのは61学会、非掲載は47学会・PDFで閲覧できるのは全体の約75%リサーチエビデンスへのアクセスの問題は、EBPの阻害要因の1つとされています....
2021.01.17 07:30EBP普及の目標と看護師によるEBPへの期待:IOM Report (2009) /Future of Nursing Report (2011, 2020)Evidence-based practice(EBP) の取り組みでは、研究で得られた知見を実践に統合することから、臨床実践と研究の両輪で成り立っていることがわかります.この過程で求められる研究の知識スキルを体系的に学ぶことができるのは大学院以上であることが多いことから、Advanced practice nurses にEBPをリードする役割が期待されているといえます.Advanced practice nursesとEBPについて遡っていくと、2009年の米国医学研究所(Institute of Medicine, IOM)のレポートが参考になります.-------まずIOMが発表したレポート "Leadership Commitments to...