2024.06.26 22:00特集記事 | EBPから実装へ2(2024.6)雑誌「看護研究」の2024年57巻(3号)に、特集「EBPから実装へ 2──実装科学と社会への普及」が掲載されました.この特集は2号連続の<後編>になります.■ 友滝 愛,深堀浩樹,津田泰伸.実装科学への扉■ 実装科学の理論と研究デザイン二見朝子.i-PARIHS Framework齋藤順子.CFIR──実装科学のための統合フレームワーク榎戸文子,松本佐知子.RE-AIM寺田万莉奈,島津太一.実装科学の研究デザイン■【座談会】 より良いケアをめざすためのEBP実装──千葉大学医学部附属病院 包括的せん妄ケアチームの活動から酒井郁子,長谷川 直,窪田容子,瀬尾智美,西垣昌和,友滝 愛/佐伯昌俊■ 岩間恵子.米国におけるEBP実装・普及の現状と展望■ 開発...
2024.05.26 09:30EBP関連尺度 | Implementation Leadership Scale(ILS) 日本語版(更新)# The Latest Update2024/5/26 Implementation Leadership Scale (ILS) 日本語訳のプレスリリースの記事のリンクを追加しましたエビデンスに基づいたアプローチの実装におけるリーダーの”リーダーシップ”を評価する際に、国際的にもよく用いられている尺度の1つであるImplementation Leadership Scale (ILS)の日本語版が公開されました (Saiki, et al. 2023).※ ILSについては、当サイト「[EBP関連尺度] The implementation leadership scale (ILS)」(2021.02.05) をご参照いただければ幸いです.ILS...
2024.05.12 12:00実装モデル | アイオワモデルについて日本語で紹介されている記事・書籍(更新)EBPの実装モデルの1つである「アイオワモデル」について、日本語で紹介されている記事・書籍を掲載します.# The Latest update2024/5/12 雑誌『看護研究』の特集号に掲載された情報を追加しましたアイオワモデルの最新版は2023年に出版された書籍 "Evidence-based practice in action: Comprehensive strategies, tools, and tips from University of Iowa Hospitals & Clinics" (2nd ed.) で、日本語の解説記事は改訂前のバージョンに基づいているものが多いことに注意してください.Cullen L, et al...
2024.02.24 05:45CFIR (Consolidated Framework for Implementation Research) 2009/2022/日本語訳の一覧表を公開しましたエビデンスに基づく介入の普及・実装研究の分野で代表的なフレームワークの1つであるCFIR(Consolidated Framework for Implementation Research、実装研究のための統合フレームワーク)について、2009年発表、2022年発表、日本語訳(2021年発表)の一覧表を公開しました.CFIR (Consolidated Framework for Implementation Research) 2009/2022/日本語訳の一覧表https://researchmap.jp/aitomotaki/works/45651588このファイルについて※上記サイトより転載■ このファイルは、Consolidated Fra...
2024.02.23 22:00実装研究のための統合フレームワーク CFIRに関する情報のまとめエビデンスに基づく介入の普及・実装研究の分野で代表的なフレームワークの1つであるCFIR(Consolidated Framework for Implementation Research、実装研究のための統合フレームワーク)に関する情報を掲載します.CFIRのウェブサイトConsolidated Framework for Implementation Researchhttps://cfirguide.org/CFIRの開発に関する論文Damschroder LJ, Reardon CM, Widerquist MAO, Lowery J. The updated Consolidated Framework for Implementation...
2023.11.01 22:00D&Iのモデルを検索できるポータルサイト| Dissemination & Implementation Models in Health研究で明らかにされているエビデンスのある介入を、実際の医療現場等に導入して、エビデンスと実践のギャップを埋めていく実装フェーズや、その普及のフェーズにおいて、普及・実装(Dissemination & Implementation, D&I)を促していくためのモデルやフレームワークが、すでに多数発表されています.日本では、とくに日本語に翻訳されているD&Iのモデルやフレームワークは限られていますが、世界に目を向けると、100以上もあるようです.どれを使うのが自分に適しているのか途方にくれそうな数ですが、D&Iのツールを検索できるポータルサイトが ”Dissemination & Implementation Mo...
2023.09.29 22:00動画 | 実装研究とは何か (2023.5)EBM/EBPの隣接領域にImplementation Science(実装科学)という分野があります.実装科学は、EBM/EBPよりももう少しターゲットとしている実践がより明確で、エビデンスに基づく介入(evidence-based intervention: EBI)を、効果的・効率的に日々の実践活動に根付かせることを目的としており、そのための普及・実装(Dissemination & Implementation: D&I)の研究方法論の構築も盛んに行われています.D&Iに関しては、すでに論文や書籍がありますが、保健医療福祉における普及と実装科学研究会(D&I科学研究会, RADISH*)から、「実装研究とは何か」...
2023.08.27 22:30Recent articles (2023.8.28)論文のtitleやabstractにEBP, evidence-based interventionのimplementation & disseminationに関するキーワードが含まれている文献の書誌情報を掲載していきます.※ titleとabstractのみの確認でスクリーニングしています.あらかじめご了承ください.タイトル一覧Adaptation and validation of the Evidence-based Practice Profile Questionnaire (EBP2Q) for clinical postgraduates in a Chinese context. (BMC Med Educ)Promotin...
2023.07.09 07:30ISのレビュー | Making sense of implementation theories, models and frameworks (2015)エビデンスに基づいた介入やその実装に関する理論・モデル・フレームワークが多数発表されている中、Nilsen(2015)は、実装科学(とその周辺領域)で使われる理論/モデル/フレームワーク(※)を5カテゴリに分類し、さらに3つの目的にタイプ分けしたものを提示しました.(※)理論・モデル・フレームワークは、一般的にそれぞれ異なる定義がありますが、ISの研究ではしばしば区別せずに用いられている、と述べられています.Nilsenの分類を知っておくことは、様々な理論/モデル/フレームワークの取捨選択において有用です.また、エビデンスに基づいた介入やその実装を考えるうえで、自分は何を知りたいのか? 何に注目したいのか?今の現状をどう整理したいのか?といったことをロ...
2022.01.23 23:15連載 | 看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 第10回 患者報告型アウトカムを臨床に実装する (2022.1)週刊医学界新聞の連載「看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 」(看護号)の第10回は『患者報告型アウトカムを臨床に実装する 』です.患者報告型アウトカム(patient-reported outcome: PRO)は、近年臨床試験のエンドポイントとしてますます注目されていますが、この回では、そのPROを「臨床で使う」ということに対するエビデンスとその実装について紹介されています.患者や家族の心理社会的な側面は、看護師にとってケアのプロセスとしてもアウトカムとしても非常に重要ですが、このような主観的な側面をどのように聞き取りケアに統合していくのか― 医療者ひとりひとりのスキルに依存するのではなく、医療の仕組みとしてPROを使い、同時に個別の...
2021.12.06 23:00Implementationの評価|RE-AIM frameworkEvidence-based Interventionの普及を目指す実装科学の分野で、実装評価のためのフレームワークが採用されています.その1つが RE-AIM framework (Glasgow RE, et al. 1999)で、次の5つの概念で構成されています.・Reach・Effectiveness・Adoption・Implementation・Maintenance実装評価のためのフレームワークは他にも様々にあるので、他のフレームワークと併用するときには概念の整理が必要ですが、実装研究を計画するときに「何を評価するのか?」という観点で点検するときにも有用だと思います.なお、このフレームワークの歴史や近年の研究の動向等については、Glasg...
2021.11.25 09:00EBPの促進・阻害要因に関するシステマティックレビューEBPの促進・阻害に関するシステマティックレビューは、すでに多数報告されていますが、目的によってシステマティックレビューの着眼点が異なります.この記事では、分野・目的に特化したシステマティックレビューをいくつか紹介します.■Barriers and facilitators to the uptake of new medicines into clinical practice: a systematic review. BMC health services research (Medlinskiene K, et al. 2021)Medlinskiene Kらが2021年にBMC Health Serv Res.で発表したシステマティックレビュ...