2024.04.30 22:00特集記事 | EBPから実装へ1(2024.4)雑誌「看護研究」の2024年57巻(2号)に、特集「EBPから実装へ 1──モデルを深める」が掲載されました.この特集は2号連続の<前編>になります.■ 特集 EBPから実装へ 1-モデルを深める酒井郁子.看護実践におけるEBP実装モデルへの期待友滝 愛,深堀浩樹,津田泰伸.EBPにおける実装の理論・モデル・フレームワークを活用するために──その課題と方策を考える■ 看護分野でよく使われる・開発されているモデル高岡茉奈美 二見朝子.ARCC Model松岡千代.Iowa Model西村直子.JBI implementation framework■モデルを臨床にどう活かすか坂木孝輔.エビデンスに基づく看護実践の経験とARCC Modelの可能...
2024.02.20 22:00本の紹介 | 医学・看護論文を読み解いて臨床に活かす方法 Evidence-based Medicine/Nursingのすべて新刊「医学・看護論文を読み解いて臨床に活かす方法 Evidence-based Medicine/Nursingのすべて」のご紹介です.「医療・看護論文を読む」ことを「EBM/Nの視点から」解説されていて、研究をする人・研究結果を臨床に活かしたい人、どちらの立場の方にとっても、保健医療のバックグラウンドの人にとっては、どこかのフェーズではEvidence-basedの視点が欠かせなくなると思います.その点で、臨床疫学の観点から研究のことを概観したいとき、この界隈の昨今のキーワードをアップデートできる内容になっています.また、「実装」のキーワードが気になる方には、これまでおそらくあまり日本語の文献では取り上げられてきてないモデルやフレームワークの紹介もあ...
2023.08.13 04:00本の紹介 | 看護学テキスト 看護と研究 根拠に基づく実践 (2023.08)2023年8月にEBPに関する日本語の書籍の新刊が出ています.南江堂の看護学テキスト NiCEシリーズで「看護と研究 根拠に基づいた実践 Evidence-based Practice (EBP)」です.EBMと 5 stepsを軸に、臨床での疑問と研究成果のエビデンスをつなげて実践に落とし込んでいくための基礎となる考え方を身に着けることができる本です.とくに文献の批判的吟味のところでは、事例とそれに対応する研究デザインを通して、research evidenceをpracticeと統合する思考の「基本のキ」となる部分をインプットできるような構成になっているように思います.「看護学テキスト」とあるように、とくに看護師として働く前の看護学生の皆さんはもち...
2022.02.26 08:00EBPの本棚 | EBPとナラティブについて考えたいときにおススメの書籍EBPの本棚を紹介します.◆ EBPとナラティブについて考えたいときにおススメの書籍臨床疫学を基盤とするEvidence-basedの考え方は、ときに”ナラティブ” と対立することがあると言われてきました.EBMはしばしば「料理本のような治療やケアのことである」「個別性を無視している」と誤解されることがありますが、もしかしたら、”ナラティブとは何か?” ”Narrative medicineとは何か?”についても、人によって解釈が様々なのかもしれません.両者にそれぞれに誤解があり、またとくにEBMは”エビデンス”が強調されてしまい、エビデンスと患者の価値観を”統合する”という、この統合の部分があまり論じられにくいところから、"ナラティブ"との不必要な対...
2020.12.28 01:00[EBMの書籍] Evidence-Based Medicine: How to Practice and Teach EBM海外では、EBMに特化した本が多数出版されていますが、日本語の翻訳本は数が少なく、また、EBM/EBPに焦点をあてて書かれた日本語の書籍自体も、まだまだ少ないのが現状です(2020年12月18日時点).EBMの考え方について学ぼうと思ったときの1冊に"Evidence-Based Medicine: How to Practice and Teach EBM"という書籍があります.この書籍は、EBMの考え方、EBMの取り組み、文献の批判的吟味のポイント、最後にEBM教育に関する章で構成されています.文献の批判的吟味に関する書籍は他にも多数ありますが、とくにIntroductionは必読で、EBMを提唱している専門家たちがどのようにEBMを考えているかを...
2020.12.28 01:00EBPの本棚はじめます!当サイトでは「Resources」というタブで、EBPの本を紹介していますが、Booklogというサービスを使った「EBPの本棚」をはじめます.https://booklog.jp/users/ebpresearchnews本の紹介記事として投稿していないものも含めて、「EBPのこんな本がありますよ!」を紹介していきます.なお、本棚に登録されている本は、必ずしも当サイトとの関連を示すものではありません.最終更新日:2023/8/30#2023/8/30 タブを「Book」から「Resources」に変更しました.
2020.07.08 22:00本の紹介 | 看護実践の質を改善するためのEBPガイドブック:アウトカムを向上させ現場を変えていくために他者と協働して、あるいは多職種と連携しながら、実践の仕組みを作っていく過程では、「EBPに関心はあるけれど、組織としてどのように取り組んでいけばいいのだろうか…」という悩みが尽きません.このように「組織としてEBPプロジェクトに取り組みたい」といった場合のガイドとなるのが、以下の書籍です.アイオワ大学病院看護研究・EBP・質改善部門 (編集), 松岡千代, 深堀浩樹, 酒井郁子 (翻訳). 看護実践の質を改善するためのEBPガイドブック:アウトカムを向上させ現場を変えていくために. ミネルヴァ書房. 2018
2020.07.08 22:00[本の紹介] Evidence-Based Practice in Nursing & Healthcare: A Guide to Best PracticeMelnyk BM, et al. Evidence-Based Practice in Nursing & Healthcare: A Guide to Best Practice. (4th edition) . 2018EBP研究者として論文等を多く執筆されているMelnyk BM 先生の著書です.組織でEBPに取り組むことを念頭に、組織変革の観点から事例も用いながらEBPのプロセスを示している、EBPの入門書といえるでしょう. EBPの実践者にもEBPの研究者にもおススメしたい1冊です.