2020.08.29 22:30[看護学生の授業カリキュラム] A longitudinal study exploring the impact of curriculum design on the EBP profiles看護学生を対象としたEBPに関する研究は増加傾向にありますが、どのような授業カリキュラムで教育の機会を提供すれば学習効果があがるのかは、十分なエビデンスがありません.このような中、Scurlock-Evans Lら(2017)は、イギリスのある大学に在籍する看護学生56人を対象に行われた「EBPが組み込まれたカリキュラム」と「モジュールベースのカリキュラム」の2つの授業について、看護学生のS-EBPQを比較した研究を発表しました.S-EBPQは、「EBPの頻度」「態度」「エビデンスの入手や評価に関する知識スキル」「エビデンスを適用したり共有する知識スキル」の4つのドメインが含まれる、EBPを自己評価する尺度の学生版です.この研究では、「態度」は全ての学...
2020.07.21 22:00[EBP尺度の紹介] Translation, cross-cultural adaption and measurement properties of the EBP profileTitlestad, K.B., Snibsoer, A.K., Stromme, H. et al. Translation, cross-cultural adaption and measurement properties of the evidence-based practice profile. BMC Res Notes 10, 44 (2017). https://doi.org/10.1186/s13104-017-2373-7memo・この論文は”the evidence-based practice profile”(通称、EBP2 *”2”はPの右上に肩乗せで表記)という尺度の翻訳とcross-cultural validit...
2020.07.13 22:00[EBP尺度の紹介] 保健師の研究成果活用力尺度(日本語で利用可能)専門職のEBPを推進するうえでは、まずは、専門職が今どの程度EBPに取り組んでいるか?を知っておく必要があるでしょう.日本語で利用できるEBPの自己評価尺度の1つに、芳我ら(2017)によって日本で開発された「保健師の研究成果活用力尺度」があります.・尺度名は「研究成果利活用」となっていますが、アイテムプールを作るときに使われているフレームワークには“EBMの5つのステップ”が使われています.・質問項目の数も厳選されています.「保健師の研究成果活用力尺度」の質問項目はEBPとの親和性も高く、保健師のEBPの取り組みを包括的に評価したい場合など、使いやすい尺度であると考えられます.日本語で利用可能なEBP関連の自己評価尺度はいくつかありますが、尺度によっ...