2021.11.24 23:00Barriers ScaleのSR|The BARRIERS scale -- the barriers to research utilization scale: A SR (2010)EBP推進に関する研究は、現在Implementation Scienceへと移ってきていますが、EBPの阻害・促進要因の特定・分析は今も続いている調査の1つです.歴史的に古いのは、Research Utilizationの阻害を測る"the BARRIERS scale"(Funk SG, et al. 1991)を使った研究で、この系統的レビューが2010年に発表されています(Kajermo KN, et al. 2010).この系統的レビューでは、次のような内容がまとめられています.・Barriers Scaleの各ドメイン・項目ごとに、どれが「阻害要因」として報告されているか・これまでに発表されているBarriers Scaleの信頼性・妥当性...
2020.12.19 01:00日本語で利用可能なEBP尺度のスコーピングレビューについて、学会発表を行いました(2020.12)当サイトでも、日本語で利用可能なEBPに関連する自己評価尺度をご紹介していますが、この度、第40回日本看護科学学会学術集会にて『日本語で利用可能な看護師の「根拠に基づく実践」の自己評価尺度:スコーピング・レビュー』のポスター発表を行いました(津田ら, 2020).この発表では、次の8つの尺度を報告しました.・研究成果活用力自己評価尺度―臨床看護師用―・Research Awareness Scale for Nurses in Japanese・保健師の研究成果活用力尺度・Barriers Scale・専門実践尺度・看護研究への態度尺度・科学的根拠に基づく実践を適用することへの態度尺度日本語版・Evidence-based practice quest...
2020.08.27 22:30[看護学生の調査] A Multicountry Study on Nursing Students' Self-Perceived Competence and Barriers to EBP日本ではEBP研究自体が非常に少なく、看護学生が利用可能なEBPの自己評価尺度もないのが現状です(2020年8月時点)が、海外では、近年、看護学生を対象としたEBPコンピテンシーに関する研究が増えています.Labragueら(2019)は、2016~2017年に4ヵ国(インド、サウジアラビア、ナイジェリア、オマーン)の看護学生1,383人を対象に行われた横断研究の結果を発表しました.調査では the Evidence Based Practice Evaluation Competence Questionnaire(EBP-COQ) や the Barriers scaleが用いられ、・国によって、EBPのコンピテンシー・知識・スキル・態度に統計学的...
2020.07.13 22:00[EBP尺度の紹介] BARRIERS SCALE (日本語訳あり)EBMの概念が提唱される以前は、「研究成果の利活用」というキーワードがよく用いられていました.この「研究成果の利活用」の研究で、古くからよく使われている尺度の1つがBarriers scaleです(Funk SG, et al., 1991).日本語で利用可能なBarriers scaleについて検索すると(2020年7月14日時点)、以下のことがわかりました.・Barriers scaleは、研究成果を利活用する過程での阻害要因に焦点をあてた尺度である・Funk SG.らが開発したBARRIERS SCALEと、のちに、Retasが1項目追加したBarriers to Research Utilization Scaleがある・日本語の翻訳は、清村ら...