本の紹介 | EBM:根拠に基づく医療 第5版翻訳(2023.9)

EBM本といえば!の ”Evidence-Based Medicine : How to Practice and Teach EBM (Fifth Edition)"(Straus SE, et al., 2018) の待望の日本語訳が出版されています.監訳は、中山健夫先生(京都大学)です.


原典の書籍については、当サイトでも過去に紹介しましたが、日本語で出版されている既存の書籍との違いとして、EBM/EBPでどうしても5 stepsの検索・クリティークに重きが置かれがちなところ(求められる知識や難易度の観点からやむを得ないところはあるのですが)、「臨床実践において、人を対象とした臨床研究の結果によるエビデンスとはどのような意味を持ち、実践でどのように統合されるのか」とした一貫したメッセージがあることが大きな特徴のように思います.


さらに、「EBMを臨床や教育の場面でどう教えるか」といった観点の記述は、少なくても日本語のEBM/EBP関連の他書にはなかなかないように思います.とくにEBM/EBPという「実践」と、そのエビデンスとなる「研究」が混同されがちな場面でモヤモヤしている人にとっては、9章の「EBMの指導」にある「EBM教育―上位10位の成功事例、上位10位の失敗事例」のおススメです.


Reference.


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