EBPの知識、スキル、態度を評価した調査が多数発表されている中、これらの自己評価は信頼性・妥当性が検証された尺度から、研究者らがオリジナルで作成したアンケート調査など、様々なものが含まれています.
このような中、Leugら(2014)は、EBPに対する看護師の知識、スキル、態度を評価する尺度にどのようなものがあるのかシステマティック・レビューを行った結果を報告しました.
このレビューでは、The MEDLINE, EMBASE, CINAHL, ERIC, CDSR, All EBM reviews, PsycInfo databasesを用いて1996年~2013年に発表された論文が検索され、
- 59の研究で、24の異なる尺度が特定されたこと
- 妥当性が"adequate"と判断された尺度は2つであったこと(the Evidence-Based Practice Questionnaire、尺度名のない尺度)
- 9つの研究で使われた尺度の妥当性は"week"、それ以外の24の研究では"very week"であったこと
が明らかとなりました.
なお、海外で行われるEBP尺度に関するレビュー研究では、医中誌など日本独自のデータベースは含まれません.日本の知見を日本の読者に届けるうえでは、日本の国内雑誌に掲載することは非常に重要であるとともに、こういった国際的なレビューから漏れてしまいやすいことも、常に念頭に置くべきでしょう.
Reference.
Leung K, et al. Systematic review of instruments for measuring nurses' knowledge, skills and attitudes for evidence‐based practice. J Adv Nurs. 2014;70(10):2181-95. doi: 10.1111/jan.12454.
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