2022.02.28 11:30連載 | 看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 第11回 質的分析によるエビデンスをEBPで活用する (2022.2)週刊医学界新聞の連載「看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 」(看護号)の第11回は『質的分析によるエビデンスをEBPで活用する 』です.質的分析によるエビデンスを実践に統合する場面には様々ありますが、この回では、とくにEBPのStep 4に着目して、医療者と患者が協働する shared decision making(SDM)の考え方と共に紹介しています.Step4を「エビデンスを適用する」というEBPのステップの1つとしてではなく、SDMとして捉え直すことで、EBPの意味、質的分析のエビデンスの意義を、より深く考えることができるようになると思います.また「効果があるとされるエビデンスのある治療やケアを行う(あるいは効果がない治療やケア...
2022.02.26 08:00EBPの本棚 | EBPとナラティブについて考えたいときにおススメの書籍EBPの本棚を紹介します.◆ EBPとナラティブについて考えたいときにおススメの書籍臨床疫学を基盤とするEvidence-basedの考え方は、ときに”ナラティブ” と対立することがあると言われてきました.EBMはしばしば「料理本のような治療やケアのことである」「個別性を無視している」と誤解されることがありますが、もしかしたら、”ナラティブとは何か?” ”Narrative medicineとは何か?”についても、人によって解釈が様々なのかもしれません.両者にそれぞれに誤解があり、またとくにEBMは”エビデンス”が強調されてしまい、エビデンスと患者の価値観を”統合する”という、この統合の部分があまり論じられにくいところから、"ナラティブ"との不必要な対...
2022.02.26 07:45セミナー発表|日々の「困った!」を解決しよう -今さら聞けるエビデンスの話-(2022.02.12)第39回 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会のスイーツセミナー(主催:株式会社ホリスター)『日々の「困った!」を解決しよう -今さら聞けるエビデンスの話-』(座長:紺家千津子先生,石川県立看護大学/発表者:友滝愛,国立看護大学校・山本千春さん, 株式会社ホリスター)にて、EBPに関する発表の機会を頂きました.***私(友滝)がストーマケアに携わった経験は、病院看護師として小児外科・HCU病棟で勤務していたときですが、ストーマケアの分野は、患者さんのアセスメント、装具の選択、生活していく中でのケアなど、1つ1つの工夫が、QOLの改善や皮膚トラブルの回避に直結する専門性の高い分野だと感じています.そのような臨床の過程で、「どのケアがいいんだろうか...