2023.02.25 09:30EBP関連尺度 | Japanese Health Sciences Evidence-based Practice Questionnaire当サイトでは、2019年までに発表された看護師対象としたEBPの調査・研究で利用可能な日本語尺度」を紹介してきました(※).そこで、2020年以降に発表された尺度として、Takahashiら(2021) の”Japanese Health Science Evidence Based Questionnaire (Japanese HS-EBP)”を紹介します.(※) 詳しくは本ページ最後の「サイト内記事」をご参照くださいJapanese HS-EBPは、スペイン語のHealth Sciences Evidence-based Practice Questionnaireを日本語訳に翻訳したもので、次の5つのドメインで構成されます.各項目は10段階評価...
2020.12.20 22:00[看護学生の調査] 看護学生対象の研究で利用されているEBPの自己評価尺度個々の医療職のEBPに対する準備性を高めるうえでは、資格取得前の学生のときからEBPについて学びを深めておくことも重要な要因の1つとされています.看護学分野でも、看護学生を対象とした研究が増えていますが、日本では看護学生を対象としたEBPの研究はほとんど報告されていません.そこでこの記事では、海外で報告された看護学生対象の研究で使われているEBPの自己評価尺度を紹介します.1. Student-Evidence-based practice questionnaire (S-EBPQ)Upton P, et al. Development of the Student Evidence-based Practice Questionnaire...
2020.08.31 23:00[看護学生の調査] Korean Nursing Students' Acquisition of EBP and Critical Thinking SkillsEBPではcritical thinkingの思考が求められ、日本でも臨床看護師のEBPとcritical thinkingの関連を検討する研究が行われています(二見ら, 2019).Critical thinkingの能力を高めることは、看護師資格を取得する前の卒前教育においても、非常に重要であると考えられます.看護学生のEBPとcritical thinkingに関する研究は、日本ではまだあまり行われていませんが(2020年8月時点)、韓国のKim SSら(2018)の研究結果が参考になるかもしれません.この研究は、韓国のソウル、および、大都市圏の4つのnursing schoolsの看護学生266人を対象として行われました.その結果、・23歳以上...
2020.08.29 23:00[看護学生の調査] Predictors of EBP knowledge, skills, and attitudes among nursing students看護学生を対象としたEBPのコンピテンシーの調査が増えていますが、EBPの知識・スキル・態度にどのような要因が関連しているかは、エビデンスがまだ十分ではありません.このような中、Labrague LJら(2019)は、2016年~2017年にオーマンの1大学の看護学生288人を対象に行った研究結果を発表しました.この研究では、EBP-COQが用いられ、EBP-COQの平均値(標準偏差)は、知識 3.41(SD 0.66)、スキル 3.62 (SD 0.51)、態度3.41(SD=0.68)であったEBPの3つのドメイン(知識、スキル、態度)を予測する因子は、看護学生の性別(女性)、インターネットへのアクセス、看護雑誌へのアクセスなどであったオーマンの看...
2020.08.29 23:00[看護学生の調査] Undergraduate student nurses' knowledge of EBP: A short online survey 看護分野のEBP研究は、臨床看護師、看護管理職を対象とした研究に加えて、専門看護師やDNPのコースに所属する大学院生や、資格取得前の看護学生を対象とした研究が増えてきています.このような研究は、アメリカをはじめとした英語圏の国で先駆的に行われてきましたが、近年は非英語圏の研究も増えています.Al Qadire M (2019)は、ヨルダンの都市部・北部にある3つの公立大学の看護学生316人を対象に行った、EBPの知識や態度などの横断調査の結果を発表しました.その結果、対象者の約半数が男性で、平均年齢は21.6歳(標準偏差:2.7)EBPの知識テストの平均スコアが非常に低かったとくに批判的吟味と、エビデンスを統合するスキルが非常に弱く、改善の余地がある看...
2020.08.29 22:30[看護学生の授業カリキュラム] A longitudinal study exploring the impact of curriculum design on the EBP profiles看護学生を対象としたEBPに関する研究は増加傾向にありますが、どのような授業カリキュラムで教育の機会を提供すれば学習効果があがるのかは、十分なエビデンスがありません.このような中、Scurlock-Evans Lら(2017)は、イギリスのある大学に在籍する看護学生56人を対象に行われた「EBPが組み込まれたカリキュラム」と「モジュールベースのカリキュラム」の2つの授業について、看護学生のS-EBPQを比較した研究を発表しました.S-EBPQは、「EBPの頻度」「態度」「エビデンスの入手や評価に関する知識スキル」「エビデンスを適用したり共有する知識スキル」の4つのドメインが含まれる、EBPを自己評価する尺度の学生版です.この研究では、「態度」は全ての学...
2020.08.27 22:30[看護学生の調査] A Multicountry Study on Nursing Students' Self-Perceived Competence and Barriers to EBP日本ではEBP研究自体が非常に少なく、看護学生が利用可能なEBPの自己評価尺度もないのが現状です(2020年8月時点)が、海外では、近年、看護学生を対象としたEBPコンピテンシーに関する研究が増えています.Labragueら(2019)は、2016~2017年に4ヵ国(インド、サウジアラビア、ナイジェリア、オマーン)の看護学生1,383人を対象に行われた横断研究の結果を発表しました.調査では the Evidence Based Practice Evaluation Competence Questionnaire(EBP-COQ) や the Barriers scaleが用いられ、・国によって、EBPのコンピテンシー・知識・スキル・態度に統計学的...
2020.08.26 22:00[学生版EBP尺度の紹介] Student Evidence-Based Practice Questionnaire (S-EBPQ)学生を対象としたEBPの自己評価尺度として、Upton Pら(2016)らが開発した Student Evidence-Based Practice Questionnaire (S-EBPQ) が発表されています.オリジナルの言語:英語Upton P, et al. Development of the Student Evidence-based Practice Questionnaire (S-EBPQ) Nurse Educ Today.2016;37:38-44. doi: 10.1016/j.nedt.2015.11.010. Cross-cultural validityの論文オーストラリアでの検証Beccaria L, et...