2024.04.30 22:00特集記事 | EBPから実装へ1(2024.4)雑誌「看護研究」の2024年57巻(2号)に、特集「EBPから実装へ 1──モデルを深める」が掲載されました.この特集は2号連続の<前編>になります.■ 特集 EBPから実装へ 1-モデルを深める酒井郁子.看護実践におけるEBP実装モデルへの期待友滝 愛,深堀浩樹,津田泰伸.EBPにおける実装の理論・モデル・フレームワークを活用するために──その課題と方策を考える■ 看護分野でよく使われる・開発されているモデル高岡茉奈美 二見朝子.ARCC Model松岡千代.Iowa Model西村直子.JBI implementation framework■モデルを臨床にどう活かすか坂木孝輔.エビデンスに基づく看護実践の経験とARCC Modelの可能...
2021.08.29 23:00EBP Modelの調査|Use of EBP Models and Research Findings in Magnet-Designated Hospitals... (2020)EBPのプロセスの定着を促すために、海外では様々なEBPのModelが開発されています. Speroniらは、米国のMagnet-Designated Hospitalsのnursing research leadersを対象に、EBP Modelを使っているかといった調査を実施した結果を報告しています(Speroni KG, et al. 2020).この調査は181人が対象となり127人から回答が得られており、次のようなことが報告されました.・Nursing research leadresの90%以上は、EBP modelを用いて、研究の知見を実践に実装している・もっともよく使われているモデルは、the Iowa Model of Evidenc...
2021.06.29 09:00[連載] 看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 第3回 組織を理解し取り組むEBP(2021.06)週刊医学界新聞の連載「看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 」(看護号)の第3回は『組織を理解し取り組むEBP』を紹介しています.この回では、とくに看護師がチームでEBPに取り組むときに欠かせない「組織」に焦点を当てています.この記事では、臨床でも研究でも使いやすいEBPのプロセスモデルや実装科学のフレームワークが取り上げられています.例えば、「根拠に基づくガイドラインはあるけれど、実際に現場で使っていくにはどうしたらいいんだろう…」というときにも、こういったモデルやフレームワークを参照することで、次の策を練るために、いま置かれている状況を俯瞰的にみて、どこを目指そうとしているのかを確認するのにも役立ちます.
2020.10.21 23:00[EBP mentorship programの研究] Implementing EBP: effectiveness of a structured multifaceted mentor...強いevidenceのある治療やケアがあっても、それが実際の臨床で実装(implementation)されないという課題が、長く指摘されています.このようなEBPの実装(implementing EBP)を進めるためのアプローチとして、EBPのメンターの育成が注目されてきました.これは、EBPの実装には組織文化が欠かせない等が背景にあります.EBP実装モデルにはいくつかありますが、そのうちの1つはMelnykらが開発した Advanced Research and Clinical practice through close collaboration(ARCC) Modelです.これは、mentor-menteeの関係性に注目し、mentorshi...