2023.12.03 00:00研究成果の活用 | 日本の看護師を対象とした調査の例EBMの概念が提唱された1990年代より以前は,看護分野では「Research Utilization」という,研究成果を臨床で取り入れていくという概念が用いられていました.これは,日本でも「研究成果の活用」という言葉で知られています.参考:医学中央雑誌を用いて,文献のタイトルに「研究成果 and (活用 or 利活用)」が含まれる文献は172件で,このうち原著論文は29件でした.(2023/12/2時点)この投稿では,研究成果の活用に関する研究の書誌情報を掲載します.なお,文献のいくつかについては,研究で明らかになった知見の一部を引用紹介します.2023年奥村智志, 小久保 知由起.精神科看護師の研究成果活用に対する意識に影響する要因.看護科学研究....
2023.08.27 22:30研究成果の活用 | Research Utilization: An Overview (1994)EBM/EBPという用語が登場する前にも看護分野でも「研究で得られた知見を実践に活用する」という考え方はすでに提言されており、それは”Research Utilization” (研究成果の活用)という用語が用いられていました.EBMが提言された1990年代の記事(Gennaro, 1994) "Research utilization: an overview" では、現在(本記事執筆:2023/8/28時点)の看護にもそのまま通じるであろう看護実践と研究のエビデンスの接点について、以下のような内容が綴られています.できうる限りの最善のケアを提供するために、看護実践には研究が必要で、専門職の成長にも重要その一方で、情報の流通も増えて、日々新しい情報が...