EBM普及推進事業の一環で運営されている「Mindsガイドラインライブラリ」(https://minds.jcqhc.or.jp/)のウェブサイトに、2023年3月28日付で「診療ガイドライン学習教材」(https://minds.jcqhc.or.jp/s/developer_program_doc)が公開されています.
この教材について、ウェブサイトでは以下のように紹介されています.
EBM(evidence-based medicine)や診療ガイドラインにご関心のある方に、EBMや診療ガイドラインの基礎、協働意思決定や診療ガイドライン利活用の全体像などをご紹介する動画教材です.
2023年3月28日付で公開された教材は5つで、短い動画とスライドのPDF資料を閲覧できるようになっています.
▾ 2023年3月28日に公開された教材一覧①わたしたちの目指すよい医療のあり方~協働意思決定への誘い~ (約13分)
②診療ガイドラインを便利に使いこなそう ~リソース・ツールの活用法~ (約21分)
③患者-医療者間における診療ガイドラインの活用 (約10分)
④診療ガイドライン活用の実際 ~若手医師を取り巻く場面から~ (約10分)
⑤診療ガイドライン作成の全体像 (約16分)
⑥導入教材の用語説明 (PDFのみ)
臨床と研究の接点を考えるとき、EBMの”evidence”となる研究の知見を創出や体系化、論文の批判的吟味について話題にのぼることも多いと思いますが、上記教材の③④にあるように、実際の場面を想起しながらエビデンスの使いどころ(EBMのStep4)までを思考過程に入れた教材となっているようです.
臨床での経験と研究の知見との接点をいろいろと探りたくなった時期にこの教材を見ることで、
- EBMの考え方を知り、そこでガイドラインがどのような位置づけになるのか、そのためにどのように作成されているのかを知る機会になる
- これまでの学習や臨床経験を一度俯瞰的にみる視野をもつ
- 自分に足りないところ・すでに知っているところはどのあたりなのかを概観できる
といったこともできそうです.
Reference.
- Mindsガイドラインライブラリ>診療ガイドライン学習教材(2023/3/28公開)https://minds.jcqhc.or.jp/s/developer_program_doc
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