[EBP尺度の紹介] BARRIERS SCALE (日本語訳あり)

EBMの概念が提唱される以前は、「研究成果の利活用」というキーワードがよく用いられていました.この「研究成果の利活用」の研究で、古くからよく使われている尺度の1つがBarriers scaleです(Funk SG, et al., 1991).

日本語で利用可能なBarriers scaleについて検索すると(2020年7月14日時点)、以下のことがわかりました.

・Barriers scaleは、研究成果を利活用する過程での阻害要因に焦点をあてた尺度である
・Funk SG.らが開発したBARRIERS SCALEと、のちに、Retasが1項目追加したBarriers to Research Utilization Scaleがある
・日本語の翻訳は、清村ら(2003)によって信頼性・妥当性が検証されたのち、他の研究者も検証を行っている(岡ら, 2005., 遠藤ら, 2010.)


Barriers scaleは、EBPというよりは、どちらかというとResearch Utilization(研究成果の利活用)という少し広めの視点で評価したいときに使える尺度です.


日本語で利用可能なEBP関連の自己評価尺度はいくつかありますが、尺度によって測定可能な内容が異なります.研究の目的によって適切な尺度を選択できるよう、質問の内容などをよく吟味することが大切です.


References.



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