2024.08.10 12:00名郷 直樹 先生YouTube「EBMこぼれ話」より(更新)YouTube「武蔵国分寺公園クリニックで働きませんか」より、当サイト管理人が視聴した動画で、名郷 直樹 先生の「EBMこぼれ話」を掲載しています.# The latest update2024/08/10 EBMは加齢臭がする中年オヤジだYouTube「武蔵国分寺公園クリニックで働きませんか」より ※1回10分前後の動画です2024/08/10 EBMは加齢臭がする中年オヤジだ ☜ 2024/08/10 追記 2024/08/03 「世情」とEBM ☜ 2024/08/10 追記2024/06/01 EBMとNBM 2024/04/06 論文結果は解釈に過ぎない 2024/03/09 治療効果の指標1 2024/02/24 科学に対する批判と科学から...
2023.12.22 22:00EBPの解説記事 | Evidence to Practice (Journal of PeriAnesthesia Nursing, 2010-)Iowa modelの開発者であるLaura Cullen先生の著作で、Journal of PeriAnesthesia Nursingに掲載されている記事を紹介します.What is evidence-based practice? (2010 Jun.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20511088/An evidence-based practice model (2010 Oct.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20875886/EBP: Evidence to practice implementation (2011 Feb)https://pubmed.ncbi.nlm...
2023.08.27 22:30研究成果の活用 | Research Utilization: An Overview (1994)EBM/EBPという用語が登場する前にも看護分野でも「研究で得られた知見を実践に活用する」という考え方はすでに提言されており、それは”Research Utilization” (研究成果の活用)という用語が用いられていました.EBMが提言された1990年代の記事(Gennaro, 1994) "Research utilization: an overview" では、現在(本記事執筆:2023/8/28時点)の看護にもそのまま通じるであろう看護実践と研究のエビデンスの接点について、以下のような内容が綴られています.できうる限りの最善のケアを提供するために、看護実践には研究が必要で、専門職の成長にも重要その一方で、情報の流通も増えて、日々新しい情報が...
2023.03.24 08:05「聖なる牛」を探せ~EBP実装の旅の始まりEBMのプロセスは、よくStep1「臨床疑問の定式化」から紹介されますが、このEBMの5 stepsをベースに step 0 "Cultivating of a spirit of inquiry", step 6 "Disseminate EBP results" を加えた7 stepsが、看護分野ではしばしば引用されます.このStep0から Step1へと移っていくうえでは、「慣習に気付く」ことがしばしば必要になります.では、EBPの文脈で「慣習を変える」とは、具体的にはどのようなことなのか?これについて、「「聖なる牛」を探せ~EBP実装の旅の始まり」(酒井, 2022)では、次のように紹介されています.「医療現場では伝統的な慣習が定着しやすく、こ...
2023.03.24 08:00EBP実装ダンジョン~攻略のための7つの謎解きEBMの5 stepsを拡張したEBPの7stepsは、看護分野において国際的には引用されることが多いように思いますが、日本でEBPの7 stepsについて紹介した記事は多くありません.書籍や記事は英語で書かれたものは多くありますが、英語はちょっとハードルが高いという方にぜひおすすめしたいのが、NurSHAREというサイトに掲載されている「カピバラ教授のアディショナルタイム 第12回:EBP実装ダンジョン~攻略のための7つの謎解き」(酒井, 2023)です.EBM/EBPのプロセスで実際にぶち当たる壁をどう乗り越えるか?今からできるtipsがたくさん紹介されています.おそらく、EBM/EBPにある程度馴染みがある人には「そうそう!」と思わずうなずきなが...
2022.11.05 11:15Evidence-Based Practice Guide | UT Southwestern Health Sciences Digital Library and Learning CenterUT Southwestern Health Sciences Digital Library and Learning CenterのウェブサイトにあるEvidence-based Practice Guideというページをご紹介します.https://utsouthwestern.libguides.com/ebpこのページは、以下で構成されています.(2022/11/5時点)HomeWhat is EBP?PICOEBP PyramidFiltered ResourcesUnfiltered ResourcesBackground InformationTutorials & Learning ToolsReferencesそれぞれ情報が...
2022.09.03 00:15EBMの定義:ーEvidence based medicine: what it is and what it isn't より (1996.01)Evidence-based Medicine (EBM) を提唱したSackett DLは、1996年のBMJにてEBMを次のように述べています.Evidence based medicine is the conscientious, explicit, and judicious use of current best evidence in making decisions about the care of individual patients. The practice of evidence based medicine means integrating individual clinical ...
2022.09.02 12:00Core Competencies in Evidence-Based Practice for Health Professionals (2018)Albarqouni らは2018年に,EBPのコアコンピテンシーを発表しました (Albarqouni, et al. 2018).この研究では、文献レビューとデルファイ調査で、EBPのコアコンピテンシーが特定されました.文献レビューでは、83のEBP educational intervention studies, 86のunique EBP competenciesが参照されています.論文には、以下の内容が含まれています.・コアコンピテンシーの開発プロセス・コアコンピテンシーの一覧 Table 2 "Final Set of EBP Core Competencies Grouped Into the Main EBP ...
2022.08.13 07:00EBMにまつわるピラミッド:EBHC pyramid 5.0 (2016)この記事では、EBMにまつわるピラミッドとして、EBHC pyramid 5.0 (Alper BS, et al. 2016)を紹介します.EBMでは、研究デザインに焦点をあてたエビデンスレベルのヒエラルキーを整理したピラミッドが有名ですが(本ウェブサイト内関連記事)、臨床で研究結果を実践に統合するということを考えたときに、例えば「メタアナリシスの結果」のみがあれば解決かというと、そうではありません.メタアナリシスは、たしかにあるclinical questionに対する答えを、research questionとして組み立てて、その結果を示してくれています.しかし実際の臨床で意思決定を行う過程では、メタアナリシスの結果以外にも、様々な情報を要します...
2022.08.13 06:30EBMにまつわるピラミッド:New evidence pyramid(2016)この記事では、EBMにまつわるピラミッドとして、New evidence pyramid (Murad, et al. 2016)を紹介します.EBMでピラミッドといえば、ランダム化比較試験(Randomized controlled trial, RCT)のメタアナリシスを最上位としたエビデンスのヒエラルキーが有名で、古くから知られるピラミッドかと思います.これには、次のような特徴があると考えられます.バイアスをどの程度制御できる研究デザインか?が評価の軸となる1つの研究結果だけではなく、複数の研究結果を統計学的に統合するあくまでも、各研究の「研究デザイン」をベースにしているため、それ以外の要素(実際に行われた研究自体の研究の質)を評価するという観点...
2022.04.18 11:30連載 | 看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 第12回 エビデンスを使う・広める,そしてその先へ (2022.3)週刊医学界新聞の連載「看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 」(看護号)の第12回(最終回)は『エビデンスを使う・広める,そしてその先へ 』です.第12回はこれまでの連載のoverviewとなっています.記事にも書かせて頂きましたが、この連載のタイトルにある「エビデンスの使い方・広め方」の主語は、あくまで医療者です.EBPについて患者さん・家族とのShared decision makingの視点(第11回参照)から臨床で語られることが日常になったとき、EBPという言葉自体も使われなくなるのだろうと思います.そこに到達するためにも、エビデンス"のみ"に基づく実践ではなく、エビデンスを実践に”統合する” Evidence-based pra...
2022.03.26 06:00EBM- A New Approach to Teaching the Practice of Medicine (JAMA, 1992)EBMが初めて記されたとされる資料は、1991年にACP Journal Clubへ掲載された" Evidence-based medicine" (Guyatt GH, 1991)とされています.この資料は、A4・1枚のとても短い文章(editorial)で、この意図をより理解するためには、翌1992年にEvidence-Based Medicine Working GroupがJAMAに発表した "Evidence-Based Medicine - A New Approach to Teaching the Practice of Medicine" が参考になります.JAMAで発表された記事では、次のような内容が記されています.・Medical...