Clinical usefulness of library and information services in Japan (2018)

Sakaiらは2018年に, 日本の医師・研修医・看護師を対象に、臨床のどのような場面で情報を検索するのか、その頻度や媒体などを調査した結果を報告しました(Sakai et al, 2018).

文献検索はEBPのStep 2に位置づけられ、卒前教育でも文献検索などはカリキュラムに組まれています. しかし実際に臨床に出てからいつ・どのようなアクションを起こしているのか、日本国内での報告は限られています.


この論文では、次のようなことが報告されました.

・有効回答数 n=598(内訳:医師 n=275, 研修医 n=55, 看護師 n=268)
・検索する場所で看護師が最も多いのは図書室(64.9%)
・情報源の利用頻度で看護師が多い上位5つは、①日本語の書籍(紙媒体) 60.4%、②医中 Web 40.3%、③日本語の書籍(オンライン) 20.5%、④日本語の学術団体のウェブサイト 19.0%、⑤英語の書籍(紙媒体)14.9%
・海外の情報源では、PubMed 7.1%、UpToDate 1.5%、海外の電子ジャーナル4.5%、コクラン 1.5%、CINAHL 1.9%
*これらは職種(医師、研修医、看護師)によって異なる傾向


また、Table 6 "Agreement with statements about the information used." や Table 7 "Positive changes as a result of the information." では、看護師がどのようなときに検索をするのか?に関する結果も報告されています.


Reference.

  • Sakai Y, et al. Clinical usefulness of library and information services in Japan: The detailed use and value of information in clinical settings. PloS one. 2018;13(6):e0199944. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0199944



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