[ドイツ語のIS尺度のレビュー] German language questionnaires for assessing implementation constructs and ...

Evidence-based practiceやエビデンスの実装(implementation)に関するシステマティックレビューはすでに多く発表されていますが、その多くは英語で発表された論文が対象となっています.とくに非英語圏で利用可能な尺度にはどのようなものがあるのかを体系的に報告した研究は、まだ限られています.

このような中、Kienら(2018)は、implementationに関する評価尺度のうち、ドイツ語で利用可能なものを体系的にレビューした結果を報告しました.

この論文では、

・implementation scienceの構成要素を評価可能なドイツ語の31の測定尺度が特定されたこと
・英語で発表されていない論文は、既存のシステマティックレビューから漏れていること

などが明らかになりました.

このような言語に特化したレビューは、英語で掲載される国際誌ではなく、各国の言語で発表される国内誌に掲載される可能性もあります.そのため、私たちは他国の論文を入手しにくい状況に置かれているとも考えられますが、EBPやimplementation scienceの研究を推進するためには、まずは自国の研究の状況を把握し、国内外に向けて発信することも求められるのではないでしょうか.


Reference.

Kien C., et al. German language questionnaires for assessing implementation constructs and outcomes of psychosocial and health-related interventions: a systematic review. Implement Sci. 2018; 13: 150. doi: 10.1186/s13012-018-0837-3.

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